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ツィマーマンCD世評
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ラヴェル:ピアノ協奏曲

???人はラヴェルをオーケストレーションの魔術師だといい、人の官能を刺激するのに長けた作曲家だと考える。ならば、派手で華やかな曲調が彼のすべてなのか? 明らかにそうではないことが、ここに収録された「ピアノ協奏曲ト長調第2楽章」を聴けばわかるだろう。しかし、この美しい緩徐楽章はどこか謎めいている。謎めいていること。それがラヴェルの音楽の最大の魅力ではないだろうか。
?「ピアノ協奏曲ト長調第1楽章」に現れるジャズの影響、特にブルー・ノートの採用なども、あっさりとした使われ方がかえってミステリアスだ。ピアノ独奏のツィンマーマンは抑制を効かせながらも迫力に欠けてはいない。指揮はピエール・ブーレーズ。1994年録音の「ピアノ協奏曲ト長調第1楽章」「高雅にして感傷的なワルツ」ではクリーヴランド管弦楽団を、1996年録音の「左手のためのピアノ協奏曲ニ長調」ではロンドン交響楽団を振っている。(松本泰樹)

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